健康食習慣は女性の痛風発症リスクを1/3にする
Adherence to 2020 to 2025 Dietary Guidelines for Americans and the Risk of New-Onset Female Gout
背景
女性の痛風への食習慣のインパクトは。Harvard Medical SchoolのYokoseらは、米Nurses’ Health Study 登録女性80,039名を対象として、健康食摂取が女性の痛風発症リスクに及ぼす影響を検討する前向コホート研究を行った。食曝露は質問票で確認した:4種の健康食(高血圧改善食DASH・代替地中海食スコア・Alternative Healthy Eating Index [AHEI]・Prudent)と対照Western不健康食。一次アウトカムは痛風の診断である。
結論
34年のフォローアップで、健康食習慣の一次アウトカム効果を認めた(aHR:DASH 0.68・地中海食 0.88・AHEI 0.79・Prudent 0.75)。対照Western食を多く摂ったグループの痛風発症リスクは49%高かった。DASH食ガイドラインを最も遵守した正常BMI女性は、過体重でガイドラインを最も守らなかった女性と比べ、痛風リスクが65〜68%低かった。
評価
痛風疫学調査で性別や民族で発症リスクが異なるとされていたが(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32620196/)、この規模の女性研究は初めてであり、また食習慣の重要性の確認も初めてである。著者らは、食習慣の変換によって痛風が治療できるとした結果ではない、と注意している。