mRNAワクチン関連心筋炎:CDCが2億人データを報告
Myocarditis Cases Reported After mRNA-Based COVID-19 Vaccination in the US From December 2020 to August 2021
背景
COVID-19 mRNAワクチンで心筋炎発症があるとされるが、最新データは。
米国CDCのOsterらは、2020年12月〜2021年8月の間にVAERSに報告されたCOVID-19 mRNAワクチン(BNT162b2[Pfizer-BioNTech]またはmRNA-1273[Moderna])関連心筋炎のデータを解析した(354,100,845回、合計192,405,448名)。
結論
1,991例の心筋炎報告があり、1,626例がCDC定義を満たした。82%が2回目接種後に発生し、その73%が30歳未満、33%が18歳未満(中央値21歳)で、82%が男性であった。
症状発症までの期の中央値は2日であった。
評価
致命化例はなく、AHA/ACCガイドラインは患者に3〜6ヵ月間競技スポーツを控え、スポーツを再開する前にECG・負荷試験を確認することを推奨している。香港大は160症例のケース・コントロール研究で、BNT162b2が心筋炎オッズを3.57倍化する一方、CoronaVac(Sinovac)では、このようなことは起こらない、としている(https://www.acpjournals.org/doi/10.7326/M21-3700)。

