死にゆくICU患者の家族を支援する3ステップ戦略:COSMIC試験
A three-step support strategy for relatives of patients dying in the intensive care unit: a cluster randomised trial
背景
ICUでは患者の死が避けられない場合があるが、不適切なサポートにより患者家族の悲嘆が遷延する可能性がある。フランスHopital Saint-LouisのKentish-Barnesらは、同国34ヵ所のICUを標準ケア、または医師主導・看護師支援の3ステップ家族サポート戦略へとクラスタ割り付けするランダム化比較試験を実施し、家族アウトカム(遷延性悲嘆)を改善するか検証した。介入群では、差し迫った死に対して親族が準備する家族カンファレンス、積極的サポートのためのICU室訪問、患者の死後のミーティングが実施された。
結論
対照群には391名の患者の親族が、介入群には484名の患者の親族が登録された。遷延性悲嘆症状を有する親族の割合は、介入群で有意に減少し(21% vs. 15%)、PG-13スコアも有意に低かった(19 vs. 21)。
評価
終末期から患者の死後にかけて3度の親族ミーティングを設定する戦略は、患者家族の悲嘆を軽減した。