足首骨折で救急受診した患者は血栓リスクが5倍超
Venous Thromboembolism in Patients Discharged From the Emergency Department With Ankle Fractures: A Population-Based Cohort Study
背景
下肢の骨折に対する一時的固定は静脈血栓塞栓症のリスクを高める可能性がある。カナダSinai HealthのGrewalらは、2013〜18年にカナダ・オンタリオ州の救急外来から退院した、一次的固定を要する足首単純骨折患者を対象とした後向コホートにおいて、90日以内の静脈血栓塞栓症の発症率を推定した(n=86,081)。
結論
90日以内の静脈血栓塞栓症の発症率は1.3%であった。静脈血栓塞栓症の関連因子は、高齢(ハザード比1.18)、深部静脈血栓症・表在静脈血栓症の既往(5.18)、最近の入院(1.33)、最近の骨折手術(1.58)、足首骨折の後続手術(1.80)があった。足首骨折は、マッチングされた指創傷(ハザード比6.31)、手首骨折(5.68)の対照患者と比較して静脈血栓塞栓症のリスクが高かった。
評価
一時的固定を行った足首骨折患者の1.3%で静脈血栓塞栓が発生した。リスク集団と認識した上で、高リスクの患者では血栓予防療法も考慮されよう。


