高ポリフェノール地中海食(GREEN-MED)で加齢に伴う脳萎縮を保護する
The effect of a high-polyphenol Mediterranean diet (GREEN-MED) combined with physical activity on age-related brain atrophy: the DIRECT PLUS randomized controlled trial
背景
地中海食(MED)の健康好影響が周知されているが、加齢に伴う脳変性に及ぼす影響は。Harvard T.H. Chan School of Public HealthのShaiら(DIRECTPLUS)は、腹部肥満/脂質異常症の参加者を、(1)健康的な食事ガイドライン(HDG)、(2)MED、(3)Green-MED(ポリフェノールを増して赤身/加工肉を減らす)にランダムに割り付け、その効果を全脳MRIで検証した(n=284)。海馬占有率(HOC)と側脳室容積(LVV)を、脳萎縮の指標と将来の認知症の予測因子とした。MED両群は28g /日のクルミ(+440 mg / dポリフェノール)を消費し、Green-MED群は、緑茶(3〜4カップ/日)とマンカイ(Wolffia-globosa株、冷凍キューブ100g/日)、グリーンシェイク(+ 800mg /日ポリフェノール)を消費した。
結論
HOCの低下とLVVの拡大が50歳以上の参加者でみられたが、その変化はMED両群で減衰し、HDG群と比較してGreen-MED群で最良の結果が得られた(HOC:-0.8% vs. -1.3%;LVV:2.3% vs. 4.3%)。インスリン感受性の改善が、脳萎縮の減弱に関連する最強のパラメーターであった。マンカイ・緑茶・クルミの摂取量が多く、赤身肉・加工肉の消費が少ないことは、HOCの低下の減少と有意かつ独立して関連した。
評価
地中海食を強力に推奨してきたHarvard Chanだが、最近はスタンダード版を「よりグリーンに」する方向をとっている(https://jhvonline.com/green-mediterranean-diet-reduces-liver-fat-and-cuts-nonalcoholic-fatty-liv-p28644-153.htm)。脳委縮への効果の報告は初めてである。


