進行子宮体がん二次治療でのレンバチニブ+ペムブロリズマブ、生存利益示す:KEYNOTE-775試験
Lenvatinib plus Pembrolizumab for Advanced Endometrial Cancer
背景
レンバチニブとペムブロリズマブを組み合わせた治療は、進行子宮体がんに対して有望視されている。Memorial Sloan Kettering Cancer CenterのMakkerらは、1ライン以上のプラチナ化学療法歴のある進行子宮体がん患者を、レンバチニブ+ペムブロリズマブまたは主治医選択化学療法(ドキソルビシンかパクリタキセル)に割り付ける第3相ランダム化比較試験KEYNOTE-775/Study 309を実施した(n=827)。
結論
患者の697名はMMR不全なし(pMMR)であった。pMMR患者における無増悪生存期間(中央値)は、レンバチニブ+ペムブロリズマブ群6.6ヵ月、化学療法群3.8ヵ月(ハザード比0.60)、全患者ではそれぞれ7.2ヵ月、3.8ヵ月であった(0.56)。pMMR患者の全生存期間は各17.4ヵ月、12.0ヵ月であり(0.68)、全患者では18.3ヵ月、11.4ヵ月であった(0.62)。グレード3以上の有害事象はレンバチニブ+ペムブロリズマブ群の88.9%、化学療法群の72.7%で発生した。
評価
KEYNOTE-146試験の結果に基づきFDAの迅速承認を受けており、第3相試験によってこれを確認した。レンバチニブとペムブロリズマブの組み合わせは腎細胞がんでも第3相有効性を示しているほか、複数のがんに対して検証が進んでいる。