経カテーテルEdge-to-Edge僧帽弁修復術のアウトカム決定因子は
Outcomes Stratified by Adapted Inclusion Criteria After Mitral Edge-to-Edge Repair
背景
経カテーテルEdge-to-Edge僧帽弁修復術(M-TEER)アウトカムのリアルワールド決定因子は。ドイツ University Heart and Vascular Center HamburgのKalbacherら(EuroSMR)は、EuroSMRレジストリ登録M-TEER(2008年11月〜2019年9月)治療患者1,022名を、COAPT基準適格/不適格・MITRA-FR基準適格/不適格群ごとに評価した。
結論
MITRA-FR基準層別化群は全原因死亡アウトカムに関し同等であった一方、COAPT適格群はCOAPT不適格群と比較して死亡率が低かった(P<0.001)。NYHAIV(HR:2.29)・NT-proBNP(1.47)・右室肺動脈カップリング(0.10)がアウトカムの独立予測因子であったが、一部患者ではCOAPT適格性ステータスと無関係な機能アウトカム改善もみられた。
評価
両トライアル自体で得られていた印象をリアルワールドデータで再確認した研究である。JACC Editorialは、FMRが均質な病態でなく、多面的な評価が必要であることに注意を促している。


