悪性中皮腫のセカンドラインでニボルマブが効果示す:CONFIRM試験
Nivolumab versus placebo in patients with relapsed malignant mesothelioma (CONFIRM): a multicentre, double-blind, randomised, phase 3 trial
背景
プラチナベース化学療法後に進行した悪性中皮腫患者での生存ベネフィットを示した第3相試験は今だ存在しないが、抗PD-1抗体が有望視されている。イギリスUniversity of LeicesterのFennellらは、同国24施設で初回治療としてプラチナ化学療法を受け、放射線学的に進行が確認された胸膜・腹膜中皮腫患者に対し、最長12ヵ月のニボルマブまたはプラセボ投与を2:1で割り付ける第3相ランダム化比較試験CONFIRMを実施した(n=332)。
結論
無増悪生存期間の中央値は、ニボルマブ群で3.0ヵ月、プラセボ群では1.8ヵ月であった(調整ハザード比0.67)。全生存期間はそれぞれ10.2ヵ月、6.9ヵ月であった(0.69)。グレード3以上の治療関連有害事象として下痢・注入関連反応(ニボルマブのみ)がみられた。重篤有害事象はニボルマブ群の41%、プラセボ群の44%で発生し、治療関連死亡はなかった。
評価
このセッティングでOSベネフィットを示した初の第3相試験であり、日本での承認につながったMERIT試験の結果を裏付けた。イピリムマブとの併用による相乗効果も期待できる。


