小児がんサバイバーの二次がんリスクを予測する新ツール
Utility of a Cancer Predisposition Screening Tool for Predicting Subsequent Malignant Neoplasms in Childhood Cancer Survivors
背景
小児がんサバイバーは、遺伝的素因や治療副作用により二次がんを発症するリスクがある。カナダ・オンタリオ州Hospital for Sick ChildrenのCullinanらは、同州がんレジストリにおいて同定された原発性悪性腫瘍の小児サバイバー(n=13,367)を対象に、二次がんを発症したサバイバーと発症しなかったサバイバーをマッチングするコホート内症例対照研究を行い、McGill Interactive Pediatric OncoGenetic Guidelines(MIPOGG)ツールが二次がん発症を予測しうるか評価した。
結論
2.4%にあたる317名が二次がんを発症し、発症しなかった1,569名と1:5でマッチングされた。治療歴を含めた多変量モデルにおいて、MIPOGGは二次がん発症と有意に関連した(ハザード比1.53)。MIPOGGは二次がん発症の予測因子であり、非血液がんサバイバーおよび放射線治療を受けていないサバイバーにおいて予測的価値があった。
評価
MIPOGGは最大12問のYes/No質問に基づくツールで、JAMA Oncologyの研究(https://doi.org/10.1001/jamaoncol.2021.4536)とともに、二次がん発症リスクを評価しうることが示された。すでに各種アプリストアで利用可能になっており、遺伝子検査などを代替することは出来ないものの、簡易リスク評価には役立つ。