古典的ホジキンリンパ腫の二次治療にペムブロリズマブ+GVD療法
Phase II Trial of Pembrolizumab Plus Gemcitabine, Vinorelbine, and Liposomal Doxorubicin as Second-Line Therapy for Relapsed or Refractory Classical Hodgkin Lymphoma

カテゴリー
がん
ジャーナル名
Journal of Clinical Oncology
年月
October 2021
39
開始ページ
3109

背景

古典的ホジキンリンパ腫の多くは一次治療によって治癒が見込めるが、一定の患者が再発・難治化する。Memorial Sloan Kettering Cancer CenterのMoskowitzらは、一次治療後に再発・難治となった移植適格のホジキンリンパ腫患者に対し、ペムブロリズマブ+ゲムシタビン+ビノレルビン+ドキソルビシン内包リポソームの効果・安全性を検証する第2相試験を実施した(n=39)。

結論

有害事象の多くはグレード1・2であり、グレード3の有害事象として高トランスアミナーゼ血症・好中球減少症・粘膜炎などがあった。P-GVD後の完全奏効率は95%、客観的奏効率は100%であった。95%の患者が高用量化学療法/自家造血細胞移植へと進んだ。移植後のフォローアップ期間は中央値13.5ヵ月で、移植を受けた36名全員で寛解を維持していた。

評価

一次治療でのブレンツキシマブ ベドチン使用が拡がっており、二次治療での非BVオプションが求められており、P-GVD療法の高いCR率を示した本結果は心強い。著者らはP-GVD療法の高い有効性から、二次治療における移植回避の可能性も考察している。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(がん)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)