術後局所再発膵がんへのSBRT＋ペムブロリズマブ・トラメチニブが有望：第2相RCT
Stereotactic body radiotherapy plus pembrolizumab and trametinib versus stereotactic body radiotherapy plus gemcitabine for locally recurrent pancreatic cancer after surgical resection: an open-label, randomised, controlled, phase 2 trial
背景
放射線療法は免疫チェックポイント阻害薬の抗腫瘍免疫応答を増強することが示唆されており、放射線療法・免疫チェックポイント阻害薬併用の検証が進んでいる。中国Changhai Hospital affiliated to Naval Medical UniversityのZhuらは、外科的切除と化学療法後に局所再発を認めたKRAS変異・PD-L1陽性膵がん患者を対象に、体幹部定位放射線治療（35-40 Gy/5 fr）に加えて、ペムブロリズマブ＋トラメチニブまたはゲムシタビンを割り付ける第2相ランダム化比較試験を実施した（n=170）。
結論
全生存期間の中央値は、ペムブロリズマブ＋トラメチニブ群で24.9ヵ月、ゲムシタビン群では22.4ヵ月であった（ハザード比0.60）。多く見られたグレード3・4有害事象として、ALT・AST上昇、ビリルビン上昇、好中球減少症、血小板減少症があった。重篤有害事象はペムブロリズマブ＋トラメチニブ群の22%、ゲムシタビン群の14%で報告された。治療関連死はなかった。
評価
SBRTとペムブロリズマブ＋トラメチニブの併用は忍容可能で有望なオプションであることを示した。第3相検証の結果が期待される。
