腫瘍変異負荷が高い進行乳がんでペムブロリズマブ有望：第2相TAPUR試験

Pembrolizumab in Patients With Metastatic Breast Cancer With High Tumor Mutational Burden: Results From the Targeted Agent and Profiling Utilization Registry (TAPUR) Study

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背景

TAPUR試験は、創薬ターゲットとなる遺伝子変異を有する進行がん患者を対象に、標的薬の抗腫瘍効果を特定することを目的としたバスケットデザインによる第2相試験である。University of Michigan Rogel Cancer CenterのAlvaらは、腫瘍変異負荷(TMB)の高い進行転移性乳がん患者に対しペムブロリズマブを投与した同試験コホートの結果を報告した（n=28）。

結論

すべての患者は9-37 mutations/megabaseの高いTMBを有した。16週以上の病勢コントロール率は37%、客観的奏効率は21%であった。無増悪生存期間は中央値10.6週、全生存期間は30.6週であった。5名の患者で、ペムブロリズマブに関連する可能性のあるグレード3以上の重篤有害事象が発生した。

評価

ペムブロリズマブは高TMBの進行固形がん患者を対象にFDA承認を受けているが（国内では承認申請中）、本研究が報告した高TMB乳がんコホートでの活性はこの承認に支持を与える。