腎細胞がんでの術後ペムブロリズマブでDFS改善:KEYNOTE-564試験
Adjuvant Pembrolizumab after Nephrectomy in Renal-Cell Carcinoma
背景
腎細胞がん患者の腎摘除後には一定の割合で再発が起こるが、術後補助薬物療法は確立されていない。Dana-Farber Cancer InstituteのChoueiriらは、腎摘除後再発のリスクが高い淡明細胞型腎細胞がんに対する術後補助治療として、ペムブロリズマブまたはプラセボを割り付ける第3相ランダム化比較試験KEYNOTE-564を実施した(n=994)。
結論
事前指定中間解析における24ヵ月無病生存率は、ペムブロリズマブ群77.3%、プラセボ群68.1%であり、ペムブロリズマブ群でDFSは有意に延長した(ハザード比0.68)。推定24ヵ月生存率はそれぞれ96.6%、93.5%であった(0.54)。グレード3以上の有害事象はペムブロリズマブ群の32.4%、プラセボ群の17.7%で発生した。ペムブロリズマブ投与に関連した死亡はなかった。
評価
腎細胞がん患者の術後補助免疫療法としては初めての第3相有効性を示した。新たな標準治療となるだろう。