進行腎細胞がんにレンバチニブ+ペムブロリズマブ:CLEAR試験
Lenvatinib plus Pembrolizumab or Everolimus for Advanced Renal Cell Carcinoma
背景
進行腎細胞がんでは、TKIと免疫チェックポイント阻害薬の併用が新たな治療パラダイムとして検証が進んでいる。Memorial Sloan Kettering Cancer CenterのMotzerらは、全身治療歴のない進行腎細胞がん患者において、レンバチニブ+ペムブロリズマブ、レンバチニブ+エベロリムス、スニチニブを1:1:1で割り付ける第3相試験CLEARを実施した(n=1,069)。
結論
無増悪生存期間の中央値は、スニチニブ群の9.2ヵ月に対し、レンバチニブ+ペムブロリズマブ群で23.9ヵ月(ハザード比0.39)、レンバチニブ+エベロリムス群で14.7ヵ月(0.65)と、いずれも有意に延長した。全生存期間については、レンバチニブ+ペムブロリズマブ群がスニチニブ群に優ったものの(0.66)、レンバチニブ+エベロリムス群は優れなかった(1.15)。グレード3以上の治療下発現/悪化有害事象は、レンバチニブ+ペムブロリズマブ群の82.4%、レンバチニブ+エベロリムス群の83.1%、スニチニブ群の71.8%で発生した。
評価
スニチニブと比較したPFSハザード比はKEYNOTE-426試験のペムブロリズマブ+アキシチニブを上回っており(http://doi.org/10.1056/NEJMoa1816714)、進行腎がんファーストラインでの重要な治療選択肢となるだろう。