移植歴のない新規発症多発性骨髄腫のイキサゾミブ維持療法:TOURMALINE-MM4試験
Ixazomib as Postinduction Maintenance for Patients With Newly Diagnosed Multiple Myeloma Not Undergoing Autologous Stem Cell Transplantation: The Phase III TOURMALINE-MM4 Trial

カテゴリー
がん
ジャーナル名
Journal of Clinical Oncology
年月
December 2020
38
開始ページ
4030

背景

イキサゾミブは、再発・難治性多発性骨髄腫(MM)への上乗せや、新規診断MMでの移植後維持療法において有効性を示している。ギリシアNational and Kapodistrian University of AthensのDimopoulosらは、標準的な導入療法から6-12ヵ月後に奏効を達成し、自家造血幹細胞移植を受けていない新規診断MM患者を、イキサゾミブまたはプラセボに3:2で割り付ける第3相ランダム化比較試験TOURMALINE-MM4を実施した(n=706)。

結論

無増悪生存期間の中央値は、イキサゾミブ群17.4ヵ月、プラセボ群9.4ヵ月であった(ハザード比0.659)。イキサゾミブは、導入療法後に完全奏効または最良部分奏効を達成した患者で最も有効であった(25.6ヵ月 vs. 12.9ヵ月、ハザード比0.586)。グレード3以上の治療下発現有害事象はイキサゾミブ群の36.6%、プラセボ群の23.2%で認められ、それぞれ12.9%、8.0%が治療中止に至った。

評価

TOURMALINE-MM3試験での移植後維持療法に続いて(https://doi.org/10.1016/S0140-6736(18)33003-4)、移植が不適格な患者の維持療法においても再発抑制効果を示し、現在、適応追加が申請されている。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(がん)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)