切除不能な悪性胸膜中皮腫の初回治療にニボルマブ+イピリムマブ:CheckMate 743試験
First-line nivolumab plus ipilimumab in unresectable malignant pleural mesothelioma (CheckMate 743): a multicentre, randomised, open-label, phase 3 trial
背景
悪性胸膜中皮腫(MPM)には標準治療として化学療法があるが予後は不良であり、近年、免疫チェックポイント阻害薬などの標的治療が検証されている。オランダNetherlands Cancer InstituteのBaasらは、治療歴のない切除不能MPM患者に、ニボルマブ+イピリムマブまたはプラチナ+ペメトレキセド化学療法を割り付ける第3相ランダム化比較試験CheckMate 743を実施した(n=605)。
結論
フォローアップ期間中央値29.7ヵ月で行われた事前指定中間解析では、ニボルマブ・イピリムマブ群の全生存期間が中央値18.1ヵ月、化学療法群では14.1ヵ月と、ニボルマブ・イピリムマブ群で有意に延長した(ハザード比0.74)。2年生存率はそれぞれ41%、27%であった。グレード3-4の治療関連有害事はニボルマブ・イピリムマブ群の30%、化学療法群の32%で報告され、ニボルマブ・イピリムマブ群では3件の治療関連死が発生した(化学療法群1件)。
評価
この有効結果に基づき、MPM治療法としては16年ぶりとなるFDAの承認を受けた。セカンドラインでも有望視されている(https://doi.org/10.1016/S1470-2045(18)30765-4)。