進行子宮体がんでレンバチニブ+ペムブロリズマブが有望
Lenvatinib Plus Pembrolizumab in Patients With Advanced Endometrial Cancer
背景
初回の化学療法が失敗した進行子宮体がんのうち、マイクロサテライト不安定性が高い(MSI-H)腫瘍ではペンブロリズマブが選択肢となる。Memorial Sloan Kettering Cancer CenterのMakkerらは、進行がん患者においてレンバチニブとペムブロリズマブの組み合わせを評価した第1b/2相KEYNOTE-146/111から、子宮体がんコホートでの最終有効性解析結果を報告した(n=108)。
結論
フォローアップ期間の中央値は18.7ヵ月であった。24週客観的奏効率は38.0%であり、MSI-H患者(n=11)では63.6%、マイクロサテライト不安定性のない患者(n=94)では36.2%であった。治療歴のある患者では、奏効持続期間21.2ヵ月、無増悪生存期間7.4ヵ月、全生存期間16.7ヵ月であった。治療関連のグレード3・4有害事象は66.9%で発生した。
評価
特にMSI-H患者で高い奏効率を示し、この結果に基づき、レンバチニブ+ペムブロリズマブはMSI-H/pMMR子宮体がん患者のセカンドラインでFDA承認を受けた。マイクロサテライト安定患者でも一定の奏効がみられたことは心強い。ファーストライン、セカンドラインで2つの第3相試験が進行している(NCT03884101、NCT03517449)。