免疫チェックポイント阻害薬後の進行腎細胞がん患者でのイピリムマブ・ニボルマブ救済療法は?
Salvage Ipilimumab and Nivolumab in Patients With Metastatic Renal Cell Carcinoma After Prior Immune Checkpoint Inhibitors
背景
免疫チェックポイント阻害薬は、有転移腎細胞がん(RCC)における標準治療となっているが、多くの患者で進行がみられるため、二次治療が重要な問題となる。Cleveland Clinic Taussig Cancer InstituteのGulらは、抗PD-1標的治療歴がありCTLA-4阻害薬治療歴のない有転移RCC患者における、イピリムマブ・ニボルマブ併用療法の安全性・有効性を評価した(n=45)。
結論
フォローアップ期間中央値12ヵ月で、イピリムマブ・ニボルマブに対する客観的奏効率は20%であり、無増悪生存期間は中央値4ヵ月であった。免疫関連有害事象(irAE)は64%で、グレード3のirAEが13%で報告された。
評価
mRRC患者の後向解析によりイピリムマブ・ニボルマブ救済療法の効果を検証したが、奏効は限定的であった。

