進行胃がんにレンバチニブ+ペムブロリズマブが有望:第2相EPOC1706試験
Lenvatinib plus pembrolizumab in patients with advanced gastric cancer in the first-line or second-line setting (EPOC1706): an open-label, single-arm, phase 2 trial
背景
ペムブロリズマブはPD-L1陽性の進行胃がん患者において限定的な腫瘍奏効を示しているが、進行肝がん・甲状腺がんなどに用いられるマルチキナーゼ阻害薬レンバチニブによってこれを増強することは可能か。日本National Cancer Center Hospital East(国立がん研究センター東病院)のKawazoeらは、遠隔転移・再発の胃がん・胃食道接合部がん患者においてレンバチニブ+ペムブロリズマブ併用治療を行い、有効性・安全性を評価する第2相試験EPOC1706を実施した(n=29)。
結論
フォローアップ期間中央値12.6ヵ月で、29名のうち20名で客観的奏功が認められた(69%)。グレード3の治療関連有害事象として、高血圧、蛋白尿、血小板減少がみられたが、治療に関連したグレード4有害事象・重篤有害事象死亡は起こらなかった。
評価
胃がんでのペムブロリズマブは、初回治療のKEYNOTE-062試験、二次治療のKEYNOTE-061試験とも期待外れの結果に終わったが、レンバチニブとの併用で高い奏効率が示された。第3相での検証に期待がかかる。


