EGFR変異肺がんでのオシメルチニブ、術後補助療法でも効果:ADAURA試験
Osimertinib in Resected EGFR-Mutated Non-Small-Cell Lung Cancer
背景
オシメルチニブはEGFR変異陽性の進行非小細胞肺がん(NSCLC)における標準治療となっているが、アジュバント設定でも有効か?中国Guangdong Academy of Medical SciencesのWuらは、ステージIB〜IIIAのEGFR陽性NSCLC術後患者において、オシメルチニブとプラセボを比較する第3相多国籍ランダム化比較試験ADAURAを実施した(n=682)。
結論
ステージII〜IIIAグループにおける24ヵ月時点での無病生存率(一次エンドポイント)は、オシメルチニブ群90%、プラセボ群44%であり(ハザード比0.17)、全患者では89%、52%であった(0.20)。また24ヵ月無CNS転移生存率はオシメルチニブ群98%、プラセボ群85%であった(0.18)。
評価
プラセボとの比較で大きなDFSベネフィットを示した。補助化学療法の回避可能性や耐性後の治療は今後の課題だが、新たな標準治療となりうる。