メラノーマでの術後ダブラフェニブ・トラメチニブの効果は長期的:COMBI-AD試験の5年結果
Five-Year Analysis of Adjuvant Dabrafenib plus Trametinib in Stage III Melanoma
背景
COMBI-AD試験は、根治的切除を受けたステージIIIのBRAF V600変異メラノーマ患者に対する術後補助療法として、ダブラフェニブ・トラメチニブ併用治療またはプラセボを比較した第3相ランダム化比較試験であり(n=870)、すでに二剤併用群での3年無再発生存率などの改善を報告している。スイスUniversity Hospital Zurich Skin Cancer CenterのDummerらは、同試験の長期結果を報告した。
結論
最短フォローアップ期間は59ヵ月であった。5年無再発生存率は、二剤併用群52%、プラセボ群36%であった(ハザード比0.51)。無遠隔転移生存率は、それぞれ65%、54%であった(0.55)。重篤有害事象について、臨床的意義のある群間差は認められなかった。
評価
アジュバントでのBRAF・MEK二重阻害が長期の有効性と安全性を持っていることを確認した。この間、ペムブロリズマブやニボルマブなどの免疫療法も登場しており、これらとの選択が問題となる。