6種の卵巣がん診断モデルを比較、ADNEXとSRRiskが良
Validation of models to diagnose ovarian cancer in patients managed surgically or conservatively: multicentre cohort study
背景
超音波検査をベースとする卵巣がんの診断予測モデルは、RMIをはじめとして複数存在するが、そのパフォーマンスは?ベルギーKU LeuvenのVan Calsterらは、36のがんセンターを付属器腫瘤により受診し、外科手術またはフォローアップを受けた連続患者(n=8,519)において、RMI、LR2、Simple Rules、SRRisk、ADNEX(CA125あり)、ADNEX(CA125なし)の診断予測パフォーマンスを評価した。
結論
4,905名が解析に含まれ、うち70%は良性、20%は悪性であった。残り10%のアウトカム不明患者の多くはフォローアップ不完全であった。各モデルのAUROCCは、ADNEX(CA125あり)で最も高く(0.94)、ADNEX(CA125なし)とSRRiskが続いた。RMIは最も低かった(0.89)。モデルのキャリブレーションは、ADNEXとSRRiskで優れた。総ベネフィットはADNEXとSRRiskで最も高く、RMIで最も低かった。
評価
主要6モデルを比較する検証で、ADNEX(http://doi.org/10.1136/bmj.g5920)とSRrisk(http://doi.org/10.1016/j.ajog.2016.01.007)がいずれも高い精度を示した。ADNEXはサブタイプごとのリスク推定も可能で、より実用的である。


