高齢AMLでの初回治療にvenetoclaxを追加:VIALE-A試験
Azacitidine and Venetoclax in Previously Untreated Acute Myeloid Leukemia
背景
高強度な標準治療が困難な高齢の急性骨髄性白血病(AML)患者では、アザシチジンが欧米におけるスタンダードとなっている。University of Texas M.D. Anderson Cancer CenterのDiNardoらは、併存症または高齢(75歳以上)のため標準導入療法に不適なAML患者を、アザシチジンに追加して選択的BCL-2阻害剤Venetoclaxまたはプラセボに2:1で割り付ける第3相ランダム化比較試験を実施した(n=431)。
結論
フォローアップ期間中央値20.5ヵ月で、全生存期間はvenetoclax併用群14.7ヵ月、アザシチジン単独群9.6ヵ月であった(ハザード比0.66)。完全寛解率はそれぞれ36.7%、17.9%、血液学的回復が不十分なものも含めた複合完全寛解率は66.4%、28.3%であった。発熱性好中球減少症はvenetoclax群で多かった(42% vs. 19%)。
評価
日本で一般的な低用量シタラビンへのvenetoclax上乗せを検討したVIALE-C試験の結果と比しても、本試験の二剤併用群の成績は良好で、新たな標準治療となることが期待される。