Mayoの新規リキッドバイオプシーはcfDNAで50種のがんを検出する
Sensitive and specific multi-cancer detection and localization using methylation signatures in cell-free DNA

カテゴリー
がん
ジャーナル名
Annals of Oncology
年月
June 2020
31
開始ページ
745

背景

がんの発見やリスク評価における血中循環cell-free DNA(cfDNA)の有用性が明らかにされつつある。Mayo ClinicのLiuらは、がん患者2482名、非がん参加者4,207名を訓練セットと検証セットに振り分け、血漿cfDNAのメチル化パターンからがんを検出し、原発組織を特定する分類器を開発・検証した。

結論

検証セットでの特異度は99.3%であった。事前指定された12種のがんについて、ステージI〜IIIの感度は67.3%であり、すべてのがんについて43.9%であった。ステージが高いほど感度は高かった。原発組織の特定は93%で正確であった。

評価

非常に低い偽陰性率で多様な癌腫を検出可能であった。この種の血液検査としては8種類のがんを検出可能なCancerSEEKもあり(http://doi.org/10.1126/science.aar3247)、現行の検診戦略を補完するポテンシャルを秘めている。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(がん)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)