Mayoの新規リキッドバイオプシーはcfDNAで50種のがんを検出する
Sensitive and specific multi-cancer detection and localization using methylation signatures in cell-free DNA
背景
がんの発見やリスク評価における血中循環cell-free DNA(cfDNA)の有用性が明らかにされつつある。Mayo ClinicのLiuらは、がん患者2482名、非がん参加者4,207名を訓練セットと検証セットに振り分け、血漿cfDNAのメチル化パターンからがんを検出し、原発組織を特定する分類器を開発・検証した。
結論
検証セットでの特異度は99.3%であった。事前指定された12種のがんについて、ステージI〜IIIの感度は67.3%であり、すべてのがんについて43.9%であった。ステージが高いほど感度は高かった。原発組織の特定は93%で正確であった。
評価
非常に低い偽陰性率で多様な癌腫を検出可能であった。この種の血液検査としては8種類のがんを検出可能なCancerSEEKもあり(http://doi.org/10.1126/science.aar3247)、現行の検診戦略を補完するポテンシャルを秘めている。


