化学療法耐性のIDH1変異胆管がんにIvosidenibでPFS延長:ClarIDHy試験
Ivosidenib in IDH1-mutant, chemotherapy-refractory cholangiocarcinoma (ClarIDHy): a multicentre, randomised, double-blind, placebo-controlled, phase 3 study
背景
IDH1変異は肝内胆管がんの1割超でみられ、この変異を標的としたivosidenibが有望とみられている。Memorial Sloan Kettering Cancer CenterのAbou-Alfaらは、6ヵ国49施設の、先行治療中に進行がみられたIDH1変異進行胆管がん患者を、ivosidenibまたはプラセボに2:1で割り付けるランダム化比較試験ClarIDHyを実施した(n=230)。
結論
フォローアップ期間中央値6.9ヵ月で、無増悪生存期間はivosidenib群2.7ヵ月、プラセボ群1.4ヵ月であった(ハザード比0.37)。重篤有害事象はivosidenib群の30%、プラセボ群の22%で報告された。治療関連死はなかった。
評価
有望視されてきたIDH阻害で、胆管がんでは初めて標的治療によるベネフィットを確立した。今後はファーストラインでの使用や、併用治療が検討されていくことになるだろう。