17遺伝子前立腺がんスコアは単独では無益
17-Gene Genomic Prostate Score Test Results in the Canary Prostate Active Surveillance Study (PASS) Cohort
背景
低リスクの前立腺がん患者ではアクティブサーベイランス戦略が推奨されるが、遺伝子検査はこの集団をさらに層別化できるか。University of WashingtonのLinらは、Canary Prostate Active Surveillance Study参加8施設で登録された前立腺がん男性の診断生検について、17遺伝子によるOncotype DX前立腺スコアが有害な病理学的結果(根治的摘除患者でのGleasonグレード3以上、pT3a以上)を予測し得るか評価した(n=432)。
結論
101名が中央値2.1年のサーベイランス後に根治的摘除を受けた。有害結果は52名であった。前立腺がん検査は、診断時のGleasonグレードで調整した場合、有害結果と関連したが、PSAで調整した場合には有意ではなかった。
評価
既に予後予測性が確立されているOncotype DX乳がん再発スコアと同じ、ジェノミックヘルス社のラインナップであるが、この前立腺がん検査は単独ではリスク層別化を改善しなかった。