高リスクB細胞非ホジキンリンパ腫の小児でリツキシマブを追加、EFS改善
Rituximab for High-Risk, Mature B-Cell Non-Hodgkin’s Lymphoma in Children
背景
成人の高リスクB細胞非ホジキンリンパ腫では、化学療法へのリツキシマブ追加が標準とされているが、化学療法のアウトカムが良い小児患者でベネフィットはあるか。フランスGustave RoussyのMinard-Colinらは、高リスク成熟B細胞非ホジキンリンパ腫(III期のLDH高レベル患者とIV期患者)または急性リンパ腫の患者を、LMB化学療法またはそれへのリツキシマブ追加に割り付ける第3相国際ランダム化比較試験を実施した(n=328)。
結論
85.7%はバーキットリンパ腫患者であった。フォローアップ期間中央値39.9ヵ月でのイベント数は、リツキシマブ群10例、化学療法単独群28例であり、3年無イベント生存率はそれぞれ93.9%、82.3%であった(ハザード比0.32)。死亡はリツキシマブ群で8名、化学療法群で20名であった(0.36)。前治療後のグレード4以上急性有害事象発生率は、リツキシマブ群で高かった(33.3% vs. 24.2%)。
評価
小児患者においても、標準化学療法へのリツキシマブ追加によりEFSとOSが大きく向上した。進行B細胞NHL小児における新たな標準治療となるだろう。