肺がん脳転移でのペムブロリズマブ、PD-L1発現の3割で奏効
Pembrolizumab for management of patients with NSCLC and brain metastases: long-term results and biomarker analysis from a non-randomised, open-label, phase 2 trial
背景
非小細胞肺がん(NSCLC)において有効性が確立されているペムブロリズマブだが、脳転移に対して効果はあるのか。Yale School of MedicineのGoldbergらは、5〜20 mmの脳転移を有するIV期NSCLC患者(n=42)にペムブロリズマブを投与した第2相試験の最新結果を報告した。
結論
中央値8.3ヵ月のフォローアップ期間で、PD-L1発現1%以上の患者37名のうち、11名(29.7%)に脳転移奏効がみられた。PD-L1発現1%未満の患者で奏効はなかった。グレード3・4の治療関連有害事象として肺炎、全身症状、大腸炎、副腎不全、高血糖、低カリウム血症があった。治療関連重篤有害事象は14%に発現し、治療関連死はなかった。
評価
奏効患者では3人に一人が2年後にも生存していた。ペムブロリズマブは、メラノーマ脳転移と同様(http://doi.org/10.1200/JCO.18.00204)、肺がん脳転移に対しても有望とみられる。

