尿中miRNAで高リスク前立腺がんを特定する

Temporal Stability and Prognostic Biomarker Potential of the Prostate Cancer Urine miRNA Transcriptome

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背景

前立腺がんでは悪性度の高いがんを早期に発見することが重要だが、既存のアプローチは侵襲性の高さ、精度の問題がある。カナダOntario Institute for Cancer ResearchのJeonらは、限局性前立腺がん患者10名から連続採取した尿サンプルから673のmiRNAの安定性を縦断的に測定、続いて独立した訓練コホート（n=99）でmiRNAを測定し、機械学習を用いGleasonスコアを予測するバイオマーカーを作成、検証コホート（n=40）で検証した。

結論

それぞれの患者で経時的に安定した7つのmiRNAを同定し、バイオマーカーを作成した。このバイオマーカーは、高リスク患者を堅固に予測し、組織ベースの予後マーカーと同等の制度を示した。AUCは訓練コホートで0.72、検証コホートでは0.74であった。

評価

非侵襲的で繰り返し測定可能なバイオマーカーとして、既存の検査・マーカーを補完する有望アプローチである。今後、より大規模な検証が行われるという。