高密度乳房の検診ではAbbreviated MRIの方がトモシンセシスより高精度
Comparison of Abbreviated Breast MRI vs Digital Breast Tomosynthesis for Breast Cancer Detection Among Women With Dense Breasts Undergoing Screening
背景
高密度乳房ではマンモグラフィの精度が低下するが、Abbreviated Breast MRIの検診性能は。Memorial Sloan Kettering Cancer CenterのComstockらは、米独48施設の平均リスク女性で、Abbreviated MRIとデジタル乳房トモシンセシス(DBT)の両方を行い浸潤性腫瘍の検出率を比較した(n=1,444)。
結論
参照標準は浸潤性乳がん17名、DCISのみ6名であった。Abbreviated MRIは、DCISのみ女性1名を見逃し、DBTは、浸潤性乳がんの10名、DCISのみ女性4名を見逃した。感度・特異度は、Abbreviated MRIで95.7%・86.7%、DBTでは39.1%・97.4%であった。追加の画像診断はそれぞれ7.5%、10.1%で推奨された。
評価
Abbreviated MRIの提案者であるKuhlらによる前向検証である。高密度乳房でのAbbreviated MRIは、3Dマンモグラフィを大きく上回る検出能を示した。ただし、この検出数の増加が過剰診断とのバランスにおいてどのようなベネフィットを持つのか、は別の検証を要する。


