皮膚がんリスクを評価するスマホアプリ、信頼度は低い:系統的レビュー
Algorithm based smartphone apps to assess risk of skin cancer in adults: systematic review of diagnostic accuracy studies
背景
皮膚病変の皮膚がんリスクを評価するとするスマートフォン用アプリが複数市場に登場しているが、その信頼性はどの程度か。イギリスUniversity of BirminghamのFreemanらは、システマティックレビューを通じ、皮膚病変の皮膚がんリスクを評価するアルゴリズムベースのスマホアプリを評価した。
結論
9件の研究で6種のアプリが評価された(うち2つはすでに市場撤退、2つはアプリURLにすでにアクセスできないもの)。利用可能なSkinScanは、1件の研究(n=15)で黒色腫検出能が評価され、感度0%、特異度100%であった。SkinVisionは2件の研究(n=252)で評価され、悪性・前悪性病変を感度80%、特異度78%で検出した。SkinVisionの病変評価と専門家の推奨を比較した3件の研究では、一致率は低かった。
評価
SkinScan、SkinVisionは、現在も利用可能かつCEマークを取得していたが、その信頼度は低かった。著者らは、これらのアプリにCEマークが付与されている点について、規制プロセスのあり方自体にも論及している。


