レボフロキサシンによる感染予防で骨髄腫患者の発熱が減少:TEAMM試験
Levofloxacin prophylaxis in patients with newly diagnosed myeloma (TEAMM): a multicentre, double-blind, placebo-controlled, randomised, phase 3 trial
背景
多発性骨髄腫(MM)には多くの新薬が登場し、治療は進歩しているが、特に早期で見られる感染症に関しては改善の余地がある。イギリスUniversity of BirminghamのDraysonらは、新規診断MM患者を、12週のレボフロキサシンまたはプラセボに割り付ける多施設ランダム化比較試験TEAMMを実施した(n=977)。
結論
12週以内の発熱エピソードまたは死亡は、レボフロキサシン群の19%、プラセボ群の27%で発生した(ハザード比0.66)。16週目までの重篤有害事象はそれぞれ52%、48%で報告された。
評価
レボフロキサシンの予防投与は発熱エピソードを有意に減少させた。より長期の投与での試験も予定されている。