限局性前立腺がんでの超寡分割SBRTは安全:PACE-B試験の毒性アウトカム
Intensity-modulated fractionated radiotherapy versus stereotactic body radiotherapy for prostate cancer (PACE-B): acute toxicity findings from an international, randomised, open-label, phase 3, non-inferiority trial
背景
外照射放射線療法は限局性前立腺がんにおけるオプションであり、寡分割照射の非劣性が示されているが、超寡分割照射は可能か。イギリスRoyal Marsden HospitalのBrandらは、低・中リスクの前立腺がん男性を、従来分割(78 Gy /39 fr)・寡分割照射(62 Gy /20 fr)による放射線治療または超寡分割照射(36.25 Gy /5 fr)による体幹部定位放射線治療に割り付ける第3相多国籍ランダム化非劣性試験PACE-Bを実施し、その急性毒性アウトカムを報告した(n=874)。
結論
グレード2以上の急性消化器毒性は超寡分割SBRT群10%、対照群12%であった。グレード2以上の急性泌尿・生殖器毒性はそれぞれ23%、27%であった。治療関連死はなかった。
評価
超寡分割放射線治療の非劣性を示したHYPO-RT-PC試験では、超寡分割照射群で急性毒性の増加が見られたが、高精度放射線での本試験では2週5回の照射でも短期毒性は増加しなかった。手術とSBRTを比較するPACE-A試験も並行して行われている(NCT01584258)。


