野菜を摂ることで前立腺がん進行を遅らせられるか:MEAL試験
Effect of a Behavioral Intervention to Increase Vegetable Consumption on Cancer Progression Among Men With Early-Stage Prostate Cancer: The MEAL Randomized Clinical Trial
背景
野菜の摂取はがんの発生・進行を遅らせると考えられており、ガイドライン等でも推奨されているが、実践的なデータは乏しい。UC San Diego Moores Comprehensive Cancer CenterのParsonsらは、早期前立腺がん男性を、毎日7品以上の野菜摂取を促進する電話による行動カウンセリング介入または対照群に割り付けるランダム化比較試験MEAL(CALGB 70807)を実施した(n=478)。
結論
(PSAまたは生検による)進行イベントは245件発生した。進行までの期間に群間差はなかった(調整ハザード比0.97)。24ヶ月無増悪率は介入群43.5%、対照群41.4%であった。
評価
電話による行動介入は野菜の消費を増やしたものの、前立腺がん進行に影響は与えなかった。糖尿病などとは異なり、がんの場合の食事介入はあくまで付随的なものとみなされよう。