移植非適応MM初回VMP療法へのダラツムマブ追加、OSも改善:ALCYONE試験
Overall survival with daratumumab, bortezomib, melphalan, and prednisone in newly diagnosed multiple myeloma (ALCYONE): a randomised, open-label, phase 3 trial
背景
ALCYONE試験は、幹細胞移植に非適応の新規診断多発性骨髄(MM)腫患者で、9サイクルのボルテゾミブ・メルファラン・プレドニゾン(VMP)またはそれへのダラツムマブ追加(D-VMP)を比較する第3相ランダム化試験であり(n=706)、先にD-VMP群での無増悪生存率の改善を示している。スペインHospital Universitario de SalamancaのMateosらは、同試験の更新結果を公表した。
結論
フォローアップ期間中央値40.1ヵ月で、VMP群に対するD-VMP群の死亡ハザード比は0.60と、D-VMP群の有意な全生存ベネフィットが示された。推定36ヵ月生存率はD-VMP群78.0%、VMP群67.9%であった。無増悪生存率についても依然D-VMP群での有意な改善が持続していた(ハザード比0.42)。
評価
PFS結果(http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1714678)に続いて、OSでも利益を示し、FDAの承認に支持を与えた。


