Favourable中悪性度BCLではR-CHOP×4サイクル+R×2回でよい:FLYER試験
Four versus six cycles of CHOP chemotherapy in combination with six applications of rituximab in patients with aggressive B-cell lymphoma with favourable prognosis (FLYER): a randomised, phase 3, non-inferiority trial
背景
中悪性度B細胞非ホジキンリンパ腫での標準治療は6サイクルのR-CHOPである。ドイツSaarland UniversityのPoeschelらは、予後良好な中悪性度B細胞非ホジキンリンパ腫患者(n=592)を、6サイクルのR-CHOPまたは4サイクルのR-CHOP+リツキシマブ2回に割り付ける第3相多国籍ランダム化非劣性試験FLYERを実施した。
結論
フォローアップ期間中央値66ヵ月で、3年無増悪生存率は4サイクルR-CHOP群96%、6サイクル群94%であり、非劣性基準を満たした。血液学的有害事象・非血液学的有害事象は、4サイクル群でそれぞれ294件・1036件、6サイクル群では426件・1280件報告された。6サイクル群の患者2名が治療期間中に死亡した。
評価
予後良好な若いB細胞型NHL患者では、予後に悪影響を与えることなくCHOPを短縮可能であることを示した。


