進行乳がんでのribociclib+フルベストラント、生存期間も延長:MONALEESA-3試験
Overall Survival with Ribociclib plus Fulvestrant in Advanced Breast Cancer
背景
MONALEESA-3試験は、HR陽性・HER2陰性の閉経後進行乳がんでの初回治療または内分泌療法後の二次治療として、CDK4/6阻害薬ribociclib+フルベストラントまたはプラセボ+フルベストラントを2:1で割り付ける第III相ランダム化試験であり(n=726)、さきにribociclib群での全生存期間延長を報告している。David Geffen School of Medicine at UCLAのSlamonらは、全生存期間についての第二次中間解析結果を報告した。
結論
Ribociclib群の34.5%、プラセボ群の44.6%が死亡した。42ヵ月生存率はそれぞれ57.8%、45.9%で、ribociclib群で有意に延長した(ハザード比0.72)。
評価
日本では開発中止となった同薬だが、フルベストラントとの併用でFPSに続いてOS有効性も証明した。類薬ではMONARCH-2試験のアベマシクリブ、PALOMA-3試験のpalbociclibもOS延長を示している。