再発・難治PMBLでニボルマブとブレンツキシマブ ベドチンを組み合わせる
Nivolumab Combined With Brentuximab Vedotin for Relapsed/Refractory Primary Mediastinal Large B-Cell Lymphoma: Efficacy and Safety From the Phase II CheckMate 436 Study
背景
原発性縦隔大細胞型B細胞リンパ腫(PMBL)は、DLBCLの一割に満たない稀な疾患であり、再発・難治例の予後はDLBCLよりも不良である。イタリアBologna UniversityのZinzaniらは、第1/2相CheckMate 436試験の、移植または2ライン以上の化学療法歴のある再発・難治PMBL患者において、ニボルマブとブレンツキシマブ ベドチンの投与を行い安全性・有効性を評価した(n=30)。
結論
フォローアップ期間中央値11.1ヵ月で、主治医による客観的奏効率は73%、完全寛解率37%であった。奏効持続期間、無増悪生存期間、全生存期間はいずれも中央値未達であった。奏効患者のうち5名が自家移植、6名が同種移植を受けた。グレード3・4の治療関連有害事象は53%でみられ、治療関連死はなかった。
評価
r/r PMBLの標準治療は確立されていないが、この試験では抗PD-1抗体とCD30標的ADCの組み合わせで高い活性を示し、有望なオプションとして浮上した。