進行卵巣がんでのniraparib維持療法で再発半減:PRIMA試験
Niraparib in Patients with Newly Diagnosed Advanced Ovarian Cancer
背景
PARP阻害薬niraparibは、プラチナ感受性の再発卵巣がんで第3相有効性を示している。スペインClinica Universidad de NavarraのGonzalez-Martinらは、初回プラチナ化学療法で奏効がみられた進行卵巣がん新規診断患者に、niraparibまたはプラセボを2:1で割り付ける第3相ランダム化比較試験PRIMA(ENGOT-OV26, GOG-3012)を実施した(n=733)。
結論
50.9%がHRD陽性であった。HRD陽性グループの無増悪生存期間は、niraparib群21.9ヶ月、プラセボ群10.4ヶ月であった(ハザード比0.43)。患者全体ではそれぞれ13.8ヶ月、8.2ヶ月であった(0.62)。24ヶ月時点での中間解析では、全生存率はniraparib群84%、プラセボ群77%であった(ハザード比0.70)。
評価
先行したSOLO1試験のオラパリブ(http://doi.org/10.1056/NEJMoa1810858)、同時に発表されたVELIA試験のveliparib(http://doi.org/10.1056/NEJMoa1909707)も有効性を示しており、これらとの比較が問題となる。


