ニボルマブ、新規診断進行ホジキンリンパ腫でも有望:第2相CheckMate 205試験
Nivolumab for Newly Diagnosed Advanced-Stage Classic Hodgkin Lymphoma: Safety and Efficacy in the Phase II CheckMate 205 Study
背景
抗PD-1抗体ニボルマブは再発・難治性の古典的ホジキンリンパ腫(cHL)で高い奏効率を示しているが、新規診断cHLではどうか。University of TennesseeのRamchandrenらは、進行期cHL患者を対象とした第2相試験CheckMate 205の新規診断患者コホート(コホートD、n=51)において、ニボルマブ単剤療法後にニボルマブ+AVD療法を行い、安全性・有効性を評価した。
結論
グレード3・4の治療関連有害事象は59%でみられた。内分泌系の免疫介在性有害事象はすべてグレード1・2であった。治療終了時点での放射線学的客観奏効率は84%で、完全寛解率は67%であった。9ヶ月無増悪生存期間は92%であった。
評価
新規診断cHLでのニボルマブレジメンは有望で忍容性も高かった。N-AVD療法とBV-AVD療法を比較する第3相SWOG S1826試験が行われている。