子宮体がんでの腟円蓋密封小線源+化学療法は骨盤照射に優れない:GOG-0249試験
Phase III Trial: Adjuvant Pelvic Radiation Therapy Versus Vaginal Brachytherapy Plus Paclitaxel/Carboplatin in High-Intermediate and High-Risk Early Stage Endometrial Cancer
背景
高リスク子宮体がん患者の術後治療としては、化学療法のほか全骨盤照射がある。University of KentuckyのRandallらは、中・高リスクのステージI子宮体がん、ステージII子宮体がん、ステージI・IIの漿液性腺がん・明細胞腺がん患者を、放射線療法(45-50.4 Gy)または腟円蓋密封小線源+パクリタキセル・カルボプラチン化学療法に割り付ける第3相ランダム化比較試験GOG-0249を実施した(n=601)。
結論
60ヶ月無病生存率はRT群76%、VCB+化学療法群76%であった(ハザード比0.92)。60ヶ月全生存率はそれぞれ87%、85%であった。膣・遠隔再発率は両群で同等、骨盤リンパ節再発率はVCB+化学療法群で高かった(9% vs. 4%)。
評価
VCB+化学療法は急性期毒性が大きく骨盤内再発が多かった。高リスク子宮体がんでの術後放射線治療では今後も全骨盤照射が標準とみなされる。