DLBCLの初回治療はDA-EPOCH-Rか、R-CHOPか:CALGB 50303試験
Dose-Adjusted EPOCH-R Compared With R-CHOP as Frontline Therapy for Diffuse Large B-Cell Lymphoma: Clinical Outcomes of the Phase III Intergroup Trial Alliance/CALGB 50303
背景
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)の初回治療ではR-CHOP療法が標準であるが、CHOPレジメンを修正したDA-EPOCHが開発されている。Washington UniversityのBartlettらは、未治療DLBCL患者(n=524)を6サイクルのR-CHOP療法またはDA-EPOCH-R療法に割り付ける第3相ランダム化比較試験Alliance/CALGB 50303を実施した。
結論
2年無増悪生存率はDA-EPOCH-R療法群78.9%、R-CHOP療法群75.5%であり、両群に有意差はなかった(ハザード比0.93)。2年生存率はそれぞれ86.5%、85.7%で、こちらも群間差はなかった(1.09)。グレード3・4の有害事象はDA-EPOCH-R療法群で多かった。
評価
事後解析では国際予後指標3-5の高リスク患者グループで、DA-EPOCH-R群のPFS延長が示唆されたものの、全体としてはベネフィットは確認されなかった。初発DLBCLでは今後もR-CHOPが標準治療とみなされる。