軟部腫瘍にアキシチニブ+ペムブロリズマブ併用が有望
Axitinib plus pembrolizumab in patients with advanced sarcomas including alveolar soft-part sarcoma: a single-centre, single-arm, phase 2 trial
背景
骨肉腫・軟部組織肉腫では、VEGF経路の標的化が有望とみられている。University of Colorado School of MedicineのWilkyらは、胞巣状軟部肉腫(ASPS)を含む成人肉腫患者で、VEGF阻害薬アキシチニブとPD-1チェックポイント阻害薬ペムブロリズマブを併用する第2相単施設試験を実施した(n=33)。
結論
12名(36%)がASPSであった。フォローアップ期間中央値14.7ヶ月で、3ヶ月無増悪生存率は72.7%であった。グレード3・4の治療関連有害事象として、高血圧、自己免疫毒性、悪心・嘔吐、発作が一般的であった。21%で重篤有害事象が生じたが、治療関連死はなかった。
評価
VEGF阻害と免疫療法の組み合わせは、腎臓がんを中心に複数の癌で検証されているが、ASPSを含む進行肉腫患者でも有望な活性を示した。