ステージIII胃がんでの術後S-1療法にドセタキセル追加が有効:JACCRO GC-07試験
Addition of Docetaxel to Oral Fluoropyrimidine Improves Efficacy in Patients With Stage III Gastric Cancer: Interim Analysis of JACCRO GC-07, a Randomized Controlled Trial
背景
ステージII/III根治的切除後胃がん患者の、日本をはじめとするアジアでの標準治療はS-1である。日本Gifu University(岐阜大学)のYoshidaらは、病理学的ステージIII胃がん患者のR0切除後に、S-1単独またはそれへのドセタキセル追加による術後補助療法を行う第III相ランダム化比較試験JACCRO GC-07を実施した。
結論
915名中イベント数が216名に到達した段階で、二次中間解析が行われた。3年無再発生存率はS-1・ドセタキセル群66%、S-1単独群50%であった(ハザード比0.632)。グレードIII以上の有害事象発生率はS-1・ドセタキセル群で高かった。
評価
この中間解析結果により試験は有効中止となった。術後DS療法がステージIII胃がんの新たな標準治療となる。

