再発・難治の低悪性度リンパ腫へのリツキシマブにレナリドミドを追加:AUGMENT試験
AUGMENT: A Phase III Study of Lenalidomide Plus Rituximab Versus Placebo Plus Rituximab in Relapsed or Refractory Indolent Lymphoma
背景
低悪性度(indolent)非ホジキンリンパ腫の再発例では、リツキシマブ単剤投与が行われる場合が多い。Weill Cornell MedicineのLeonardらは、再発・難治性の低悪性度濾胞性リンパ腫または辺縁帯リンパ腫患者を、レナリドミド・リツキシマブまたはプラセボ・リツキシマブに割り付ける第3相多施設ランダム化比較試験AUGMENTを実施した(n=358)。
結論
レナリドミド・リツキシマブ群では、感染症、好中球減少症、皮膚反応が多くみられた。グレード3・4有害事象として、好中球減少症(50% vs. 13%)、白血球減少症(7% vs. 2%)が多くみられた。無増悪生存期間の中央値は併用群39.4ヶ月、リツキシマブ単独群14.1ヶ月と、併用群で有意に延長した(ハザード比0.46)。
評価
R^2レジメンと名付けられたケモフリー治療は進行を大きく減少させ、この結果に基づいてFDA承認を受けた。新たな標準オプションとなりうる。


