再発・難治の低悪性度リンパ腫へのリツキシマブにレナリドミドを追加:AUGMENT試験
AUGMENT: A Phase III Study of Lenalidomide Plus Rituximab Versus Placebo Plus Rituximab in Relapsed or Refractory Indolent Lymphoma

カテゴリー
がん
ジャーナル名
Journal of Clinical Oncology
年月
May 2019
37
開始ページ
1188

背景

低悪性度(indolent)非ホジキンリンパ腫の再発例では、リツキシマブ単剤投与が行われる場合が多い。Weill Cornell MedicineのLeonardらは、再発・難治性の低悪性度濾胞性リンパ腫または辺縁帯リンパ腫患者を、レナリドミド・リツキシマブまたはプラセボ・リツキシマブに割り付ける第3相多施設ランダム化比較試験AUGMENTを実施した(n=358)。

結論

レナリドミド・リツキシマブ群では、感染症、好中球減少症、皮膚反応が多くみられた。グレード3・4有害事象として、好中球減少症(50% vs. 13%)、白血球減少症(7% vs. 2%)が多くみられた。無増悪生存期間の中央値は併用群39.4ヶ月、リツキシマブ単独群14.1ヶ月と、併用群で有意に延長した(ハザード比0.46)。

評価

R^2レジメンと名付けられたケモフリー治療は進行を大きく減少させ、この結果に基づいてFDA承認を受けた。新たな標準オプションとなりうる。

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取り上げる主なジャーナル(がん)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)