進行した腱滑膜巨細胞腫患者にpexidartinib:第3相ENLIVEN試験
Pexidartinib versus placebo for advanced tenosynovial giant cell tumour (ENLIVEN): a randomised phase 3 trial
背景
腱滑膜巨細胞腫(TGCT)は比較的稀な軟部腫瘍であり、手術による切除が標準治療となる。Memorial Sloan Kettering Cancer CenterのTapらは、手術非適応の症候性進行TGCT患者にpexidartinibまたはプラセボをランダムに割り付ける第1部、および全患者にpexidartinibを投与する第2部からなる第3相試験を実施した。
結論
全奏効率はpexidartinib群39%、プラセボ群0%であった。重篤有害事象はそれぞれ13%、2%で発生した。Pexidartinib関連有害事象として毛髪変色・疲労・AST上昇・ALT上昇・味覚異常があった。
評価
TGCTで利益を示した初の全身治療となり、FDAの優先審査に付された。