初発膠芽腫でのテモゾロミドにlomustineを追加:第III相CeTeG/NOA-09試験
Lomustine-temozolomide combination therapy versus standard temozolomide therapy in patients with newly diagnosed glioblastoma with methylated MGMT promoter (CeTeG/NOA-09): a randomised, open-label, phase 3 trial
背景
初発膠芽腫での標準治療は、放射線治療と同時に行うテモゾロミド化学療法である。ドイツUniversity of BonnのHerrlingerらは、同国17大学病院でMGMTプロモーター領域のメチル化がみられる初発膠芽腫患者を対象に、放射線治療に追加して標準テモゾロミドまたはそれへのlomustine追加を比較する第III相ランダム化比較試験CeTeG/NOA-09を実施した(n=141)。
結論
全生存期間中央値は、テモゾロミド群31.4ヶ月・lomustine追加群48.1ヶ月とlomustineにより有意に延長した(ハザード比0.60)。グレード3以上の有害事象はそれぞれ51%・59%であり、治療関連死はなかった。
評価
第II相試験ではMGMT非メチル化患者での効果がみられなかったため、MGMTメチル化患者のみでの検証であった。膠芽腫ではTTFが生存期間の小幅な延長を示しているが、薬物療法で初めて標準治療を超える成績を示した。