オーガニックフードはがんリスクの低下と関連する?
Association of Frequency of Organic Food Consumption With Cancer Risk: Findings From the NutriNet-Sante Prospective Cohort Study
背景
健康志向の高まりを受けてオーガニックフード(有機農作物)が人気を集めているが、がんリスクとの関連については研究が少ない。フランスUniversite Paris 13のBaudryらは、2009年に開始されたNutriNet-Sante研究の参加者(n=68,946)において、16種のオーガニック産物の消費とがんリスクとの関連を調査した。
結論
フォローアップ期間中に1,340件のがん発症があった(乳がん459件、前立腺がん180件、皮膚がん135件など)。オーガニックフードスコアが最高四分位の参加者は、最低四分位の参加者と比して全がんリスクが低かった(ハザード比0.75、絶対リスク減少0.6%)。
評価
著者らは残留農薬曝露とがん発生リスクとの因果関係を仮設しているが、イギリスでの調査ではオーガニックフード摂取頻度とがんの関連は(非ホジキンリンパ腫を除き)示唆されておらず(http://doi.org/10.1038/bjc.2014.148)、さらなる検証を要する。


