二次性急性骨髄性白血病でのCPX-351、第III相試験で7+3療法を上回る
CPX-351 (cytarabine and daunorubicin) Liposome for Injection Versus Conventional Cytarabine Plus Daunorubicin in Older Patients With Newly Diagnosed Secondary Acute Myeloid Leukemia
背景
7日間のシタラビンと3日間のアントラサイクリンによる「7+3」寛解導入療法は、急性骨髄性白血病(AML)の標準治療である。H. Lee Moffitt Cancer CenterのLancetらは、60歳から75歳の二次性AML患者に、7+3療法またはダウノルビシン・シタラビン内包リポソーム製剤CPX-351による導入療法を割り付ける第III相ランダム化比較試験を実施した(n=309)。
結論
全生存期間中央値はCPX-351群9.56ヶ月・7+3群5.95ヶ月と、CPX-351により有意に改善した(ハザード比0.69)。全寛解率も47.7%・33.3%とCPX-351群で優れた。非血液学的有害事象は両群で同等であった。30日までの早期死亡率はCPX-351群5.9%・7+3療法群10.6%、60日まででは13.7%・21.2%であった。
評価
シタラビンとダウノルビシンをモル比5:1で内包したリポソーム化製剤である。本試験の結果に基づき、治療関連AMLとAML-MRCに対してFDA承認を受け、高齢AML患者の新たなオプションに加わった。