遺伝性がん遺伝子検査での「意義不明のバリアント」は1/4がその後再分類される
Prevalence of Variant Reclassification Following Hereditary Cancer Genetic Testing
背景
遺伝性がん遺伝子検査では「意義不明のバリアント」がよく報告されるが、その意義は。University of Texas Southwestern Medical CenterのMerschらは、2006年から2016年にMyriad Geneticsで遺伝性がん遺伝子検査を受けた145万人の後向コホートにおいて、バリアントの分類が修正される頻度と修正までの時間を調査した。
結論
44,777のバリアントのうち6.4%が分類変更され、167万件の初期検査結果のうち59,955件でバリアントの分類変更に伴う修正報告があった。病原性または病原性の可能性が高いバリアントで0.7%、良性または良性の可能性が高いバリアントでは0.2%が再分類された。一方で、意義不明なバリアントのうち7.7%が再分類された(91.2%が良性へ、8.7%が病原性へ)。多くのバリアントは複数の個人で見られたため、結果として「意義不明のバリアント」報告のうち24.9%が後に修正された。
評価
遺伝的バリアントに関する知識は急速に進展しており、「意義不明なバリアント」のかなりの割合がその後、上方または下方に再分類された。「意義不明なバリアント」を有する患者では、再検査または検査結果の再評価が有益かもしれない。